(全ての商品の原材料は地球資源であり無料なのです。それでは何故
 商品に価格がつくのでしょうか?)

さて経済の本質を考える時、皆さんの身の回りにある衣・食・住の全てを見渡した
とき、その原料となる物は全て地球が生み出した価格0円の自然の恵みであること
が良く考えれば分かるはずです。
着るものは天然原料か地下から取れる原油という自然の恵みを材料にしていますし、
食べ物も自然の恵みを原料にしており、この世の建築物、製品、商品は農林水産物、
鉱物、原油、空気、水など本来価格0円の全て自然の恵みを活用しているのです。
 
それではそれに何故価格が付されているのでしょうか。
それは人間が自給自足の経済を捨て、着たり、食べたり、住んだり商品を消費する
までに、自分自身だけでは製造加工出来ない部分を他の人に作ってもらうため分業
が発達しさらにそれを円滑に支える便利な貨幣を通じて行う社会を作り上げた為な
のです。
つまり価格の本質は需要と供給で決まるという原則は当然ですが、その本質はその
商品が生産され販売されるまでに掛かった人件費の総額といっても良い物なのです。
つまり原料がタダの物に価格が付くのは各人が生活するための所得獲得の方法とし
て生じたもので価格0円の原料を掘り出したり、取ったり、育てたりするにも人件
費がかかるのであり、ましてやそれを加工するのに人件費が掛かるのは当然なので
あります。
私は経済学者ではないので断定は出来ませんが、価格は全額人件費の固まりと考え
て誤りが無いと考えています。
そのように考えると「価格破壊という安売り合戦が大きな問題を抱えていることを
気がつくはずです。」
  



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